IOS-XRvをVirtualBoxとGNS3で動かすまで
概要
タイトルの通り。某所でアリスタ社の方が「SNMP古い!これからのテレメトリーはgRPCだ!!」とおっしゃっていて、gRPCとは何ぞ~と思っていたところに「IOS-XRvのデモ版がタダで使えて、gRPCが動く」なんてツイートを見たので飛びついてみた。まずはPC上(Windows10、VirtualBoxとGNS3インストール済)で動かして、pingで疎通確認するところまで。
参照
手順
Ciscoサイトからイメージをダウンロード
以下のサイトからISOイメージをダウンロードする(要Cisco ID)。最新リリース(6.1.1)はOVAファイルしかないようだったので、それを落とした。
https://upload.cisco.com/cgi-bin/swc/fileexg/main.cgi?CONTYPES=Cisco-IOS-XRv
以下参考。
VirtualBoxでVMを作成
「ファイル」→「仮想アプライアンスのインポート」を選択して、先ほどダウンロードしたOVAファイルを選択する(画像の「iosxrv01」は練習がてら作成したもの)。
初期設定は、名前とCPU、RAMだけいじっておく(8GBも食わせられないので)。
VMが完成。細かい設定をしていく。
起動時に読み込むメディアからフロッピーと光学を外す。
ネットワークアダプタはMACアドレス以外全て同じ設定。
シリアルポートの設定。
GNS3でテンプレートを作成
「Edit」→「Preferences」→「VirtualBox VMs」を選択する。
「New」ボタンをクリックして新規テンプレートを作成する。
以下のように設定。
GNS3でVM配置、起動
画面左のルータの形をしたアイコンをクリックして、先ほど作成したiosxrv02を画面中央にD&Dする。
画面上部の再生ボタン(Start/Resume all devices)をクリックすると……こいつ、動くぞ!
ルータアイコンを右クリック→「Console」でコンソールを確認できる。
設定、結線、疎通確認
iosxrv01も起動して、もろもろ設定。
# iosxrv01 configure terminal hostname iosxrv01 interface gigabitethernet 0/0/0/0 ipv4 address 10.0.0.1 255.255.255.0 no shutdown commit end # iosxrv02 configure terminal hostname iosxrv02 interface gigabitethernet 0/0/0/0 ipv4 address 10.0.0.2 255.255.255.0 no shutdown commit end
※まだ結線してないのに、no shutした段階でUp/Upになるのは……なぜ?
画面左のケーブルの形したアイコンをクリックして、各ルータアイコンをクリックしてケーブルを接続するI/Fを選択する(今回はEthernet0どうし)。
片方のiosxrvのコンソールから、対向のIPアドレスに向けてpingを送信する。
# iosxrv01 ping 10.0.0.2
無事通った。今日はここまで。
所感
はじめてIOS-XR触った。明らかに私がこれまで触ってきたIOSとは違うし、Junosとも違う。ハーフと言うとしっくりくる。本来の目的はgRPCの検証だけど、これを通してIOS-XRの習熟も図りたい。
あと概要を書いている時(「アリスタ社…」のところ)にアリスタのvEOSを思い出した。こっちでやればいいのでは……?gRPCできるか分からないけど。
VirtualBoxでAristaのvEOSを使えるようにする
……これはこれでやろう。